会場計画、ボランティア、PR経費について切り込む!
◯両角委員 私からは、当初、施設整備についてもお聞きしようかなと思ったんですけれど、他の委員の質問がございまして、細かくお答えをされていましたので、今回、三点についてお聞きをしたいと思います。
まず、一点目でございますけれど、会場計画に関してでございます。
都は、平成二十六年六月以降、会場計画の見直し、組織委員会と一緒に進めてきたわけでございますが、現時点で、自転車競技とサッカーについては、いまだ会場が決まっていないという現状にあります。
そんな中で、私の地元八王子市でございますけれど、八王子市では自転車競技の誘致を表明をいたしまして、昨年の十二月と本年の二月に東京都知事宛てに要望書を提出をしているところでございます。パンフレットもつくって、一九六四年、自転車競技をお手伝いした私たちは、二〇二〇年、新しい自転車競技をお手伝いしたいと、こんな形で、大変、開催都市東京の自治体としてぜひ開催をしたいという熱意を示しているわけでありますけれど、東京都は、この要望書をどのような重みを持って受けとめて、この会場計画の検討に平成二十六年度取り組んできたのか、伺いたいと思います。
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◯根本競技担当部長 八王子市からは、昨年十二月、自転車競技のうち、マウンテンバイク及びBMXについて、会場誘致の要望書を受領しております。また、本年二月には、昨年の要望に加えまして、トラックレースを誘致する要望書を受領してございます。
都と組織委員会は、昨年六月以降、会場の再検討に着手し、再検討に当たりましては、アスリートファーストの視点を重視するとともに、既存施設の活用を含めた施設整備費の縮減、大会後のレガシーとしての活用方法など、さまざまな観点から検討を行っております。
ご指摘の自転車競技会場につきましても、こうした観点から、国内、国際競技団体、IOC、組織委員会と検討を行っているところでございます。
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◯両角委員 ご答弁をいただきまして、会場の再検討に着手をして、三つの視点というのが挙げられました。アスリートファーストの視点、もちろんアスリートが競技をしやすい、そんな会場でなくてはいけない。整備費縮減、これも、もともと東京都としても、都の施設整備に当たってかなりの額を圧縮してきた。大きな視点でありますし、その後利用、レガシーということもありました。
その中に、ぜひこの地元の要望というものも踏まえてほしいなというふうに私は思うわけでありますけれど、なかなか今のご答弁の中からは、さまざまな観点からという中に含まれているので、重みとしては余り重く受けとめていただいていないのかなと、個人的にはそのように感じさせていただきましたが、今後、まだ決定をしておりませんので、ぜひ都内自治体、八王子市に競技会場を決定できるような努力もしていただきたいとお伝えをしたいと思います。
引き続いて、ボランティア計画について伺いたいと思います。
このオリンピック・パラリンピック、もちろん競技そのものも大変重要ではありますけれど、ボランティアがいかに参加ができるのか、そしてボランティアの皆さんによって支えられているかということが、この大会の成功の鍵を握るんではないかと私は考えております。
そうした中で、平成二十六年度にはボランティア計画に関して調査が実施をされております。決算額が一千五十八万四千円ということでございますけれど、契約先が、これはリベルタス・コンサルティングというところなわけでありますけれど、平成二十六年度に実施をした調査の目的と概要、さらに調査結果の活用方策、これについてお聞かせをいただきたいと思います。
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◯田中運営担当部長 二〇二〇年オリンピック・パラリンピック競技大会の運営上、ボランティアは必要不可欠な存在でございますとともに、開催機運の醸成にとっても重要な役割を担うものでございます。
このため、二〇二〇年大会の大会関連ボランティアの検討の基礎資料とすることを目的といたしまして、ロンドン大会などのオリンピック・パラリンピック競技大会におけるボランティアの活動状況などについて調査を実施いたしました。
本調査では、文献調査及びヒアリング調査を通じて、ロンドン大会などにおけるボランティアの募集や育成方法、大会期間中の活動内容や運用方法などを把握することができたところでございます。
調査の結果は、東京の特性を勘案しつつ、二〇二〇年大会のボランティアに関する計画策定などに活用してまいります。
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◯両角委員 調査、一千万かけてやっているわけですから、もちろんそれなりの効果があったんだと思いますけれど、ロンドン等で実際にボランティアさんが参加した、その募集状況や育成方法、活動内容ということでありますけれど、東京が行う場合の特性というお話がございました。まさに過去の大会の、東京にプラスになってこれは参考になる部分と、あるいは過去の大会でこれはうまくいかなかったというような、事務局の持ち方とかいろいろあると思いますけれど、そういったところを十分に参考にして、ボランティア計画をしっかりと進めていただきたいと思います。
そこで、現在、産業労働局あるいは生活文化局が、対象、内容ともに似たようなボランティア事業を展開をしていると、このように感じるわけですけれど、この都市ボランティアについては、どの部署が中心となって全体的な計画をつくって、今後どのように準備を進めていくつもりなのか、伺いたいと思います。
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◯田中運営担当部長 平成二十六年度に行った調査を通じ、ロンドン大会などにおける開催都市と、大会組織委員会や各種ボランティア団体などとの連携について、状況を把握することができました。
二〇二〇年オリンピック・パラリンピック競技大会の都市ボランティアに関する計画につきましては、平成二十六年度より設立準備を進めてまいりました東京都ボランティア活動推進協議会の都市ボランティア検討部会における議論や、本調査結果などを踏まえまして、オリンピック・パラリンピック準備局が関係各局などと連携し、策定していくことといたしております。
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◯両角委員 安心しました。オリンピック・パラリンピックの準備局が責任を持って、ヘッドクオーターとして仕切っていくということでありますから、何となく各局がばらばらやるんではなくて、連携して、全体としてはネットワークが組まれているんだというふうに進めていただきたいと思いますし、私の周りでも、ぜひボランティアに参加したいという方はいっぱいいるんです。オリンピック・パラリンピックが開催されるんであれば、ぜひその一端に力を担いたいという方がいらっしゃいますから、そういう意をきちっと酌めるような、そんなボランティア計画にしていただきたいと思います。
最後でございますけれど、関連グッズ、皆さんも多くの方がきょう、オリンピックの桜のリースのバッジをつけていらっしゃるわけでございます。こちらから見ると、ほとんどの方は、やっぱりオリ・パラの方はつけているということでございますけれど、実はこの七月に、私も、まさにエンブレムの発表のときに現場にいて、舛添知事の真ん前にいたわけであります。ここで新しいエンブレムが正式に決まって、これからますます大会の機運を盛り上げていくというときに、実は新国立競技場の問題とともに、オリンピックのムーブメントの機運に水を差してしまった。エンブレムが撤回をされました、新エンブレムが。
東京都は、その新しいエンブレムに基づいたポスターや、あるいは名刺とか紙袋、こういったものを準備をしていたというふうに聞いています。実際には紙袋、ポスター等で六百万円ほど、東京都はそれを処分をして、結果として、この六百万の税金というのは無駄になったということです。
そういうことがないようにしていかなくてはいけないんですが、そこで伺いたいんですけれど、平成二十六年四月に出されたオリンピック・パラリンピック競技大会招致活動報告書によりますと、東京都が平成二十三年度から平成二十五年九月までに、招致期間中に作成した大会招致のPRグッズ経費は、約七千万円という数字が出されています。
その七千万円の中に、バッジがいろいろ種類があるわけでございますけれど、(実物を示す)これはアプリカントシティーという、要は、これから候補としてのシティということですね。これ、平成二十三年度十五万個つくっているという、四角いやつ、皆さん持っているかもしれない。
二番目はこれ、私も、ブエノスアイレスでつけていました。キャンディデートシティー、まだキャンディデート、正式な立候補都市としての、四角い、リースの、これは平成二十四年度に四百十六万個、平成二十五年度に二百万個つくっているということでした。それで、招致が決まって、平成二十五年度、またつくっているんだよね。皆さんがつけているやつかな。これはまだだ。十万個つくっているんです。
そんな形で、そのほかにも、こういうファイルがあったり、ボールペンがあったりというような記憶もあるんですけれど、さまざまなグッズを作成をしてきている。
そこで、平成二十六年度、どのようなグッズを、何種類、幾ら作成をしたのか、伺いたいと思います。
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◯丸山準備会議担当部長 平成二十六年度は、招致エンブレムのピンバッジのみを百五十万個作成し、作成経費は約二千百五十万円となってございます。平成二十三年度から二十五年九月までの招致活動期間中のグッズの作成経費につきましては、約七千万円となっております。
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◯両角委員 平成二十六年度については百五十万個、私、つけさせていただいています。今、皆さんがつけているバッジ、一回、もうつけるなといわれたんですけれど、エンブレムがだめになったんで、新しいエンブレムができるまでに、またつけましょうということで、皆さん一緒につけているわけでありますけれど、今のご答弁によりますと、七千万と、そして二十六年度のバッジ百五十万個、足すと九千万円ぐらい。ほかにもあるのかもしれませんけれど、かなりの金額の経費を、このような機運醸成ということで使っているんだと思うんです。
そこで、やっぱり大切なのは、こうやってつくったものが、紙袋を捨てるようなことではなくて、きちっと活用されて、それなりの効果を発揮するんだと、その政策目的に合った効果を発揮しているということであろうかと思いますけれど、そこで、このかなりの金額に上る、これまでつくったグッズがどのように活用されたのか、さらに配布の状況を含めて、その効果を伺いたいと思います。
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◯丸山準備会議担当部長 二〇二〇年東京大会開催決定までに作成したグッズにつきましては、大会招致の機運を盛り上げるために有効に活用してまいりました。その効果もあり、招致に向けて、都民、国民の心が一つになり、開催都市をかち取る大きな力となりました。
平成二十六年度は、公式エンブレムが決定するまでの期間における機運醸成のための重要なツールとして、招致エンブレムを使用したピンバッジを作成いたしました。ピンバッジは、庁内各局はもとより、都の関連団体や都内市区町村を初め、全国の自治体や議会、またスポーツ団体、経済団体等に広く配布いたしました。
大会準備にかかわる方々にピンバッジを着用していただくことにより、開催機運を高め、一丸となって準備に邁進するという大きな効果があったと認識しております。
今後も引き続き、公式エンブレムが決定されるまでの間、機運醸成に活用してまいります。
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◯両角委員 安心しました。ということですね。バッジ全体で八百万個ぐらいをつくられているわけです、バッジだけでも。どこかに百万ぐらい眠っていたらどうしようかななんて心配したわけでありますけれど、まさに庁内皆さんも、今バッジをつけていただいていますし、スポーツ団体あるいは東京オリンピック・パラリンピック二〇二〇に向けて、各自治体にお願いをして協力をしていただいたという経緯もありますから、そこの自治体の関係者も皆さんつけていただいて、お渡しすると大変喜んでいた。こういって、やはり物はつくったらしっかりと配布をして、使っていただくということを心がけていただいて、エンブレムが決定するまでしっかりと活用して、オリンピックの機運醸成をさらに続けていただきたいと思います。
終わります。